香りはふとした瞬間に記憶を呼び覚ましてくれます。
私たちは「香百般」を取り扱う中で、
日本の香りの素晴らしさをいかに
皆様にお伝えすることができるのかを模索してまいりました。
薫習館は、お客様の香りとの出会いの場になることを願い、
2018年7⽉11⽇に開設いたしました。
一本のお線香が多くの原料の組み合わせでできていること、
またいくつもの工程を経て、
そして職人の手作業で作られていることを見ていただければ、
きっと日本の香りの素晴らしさを感じていただけるはずです。
また、薫習館での様々なイベントを通して
日本の香り文化を世界へ発信する場でありたいと考えています。
薫習館に一歩踏み入れると迎えてくれる、京和傘 日吉屋製の大きなシャンデリアです。背面の左官の塗壁と併せて、お香の煙がゆらゆらと広がっていく様子を全体で表現しています。シャンデリアに描かれている模様は「系図香図」。4本の線からなる模様は15パターンあり、組香の答えを表す図柄になっています。
1F Koh-labo「香りのさんぽ」の「かおりBOX」。天井から吊りさがっている不思議な箱。香りで満たされた箱に自分から入る、今までにない香りとの出会いを提案しています。
エントランス受付後ろの壁面には3種類の石を使用。
石英岩や玄昌石など色合いや大きさの異なるものを試行錯誤しながら組み合わせてできています。
また、お香立に立てたお香の角度を表現しています。
姫孟宗竹と杉苔の緑が美しいお庭。緑を感じて一息ついていただける場所です。
松栄堂の昔の店舗や販売の記録などがステンドグラスになっています。貴重な資料の一つとして大切にしています。
薫習館の烏丸通側には長いベンチがあります。目の前のバス停でバスを待つ間や、薫習館に立ち寄られてこれからの予定を立てる際など、そっと腰を下ろしてお使いください。地域の憩いの場として利用していただければ幸いです。